WBCの日本V2の流れで野球ネタをもう1つ。
アメリカの少年野球は日本の少年野球の仕組みとだいぶ異なります。サッカー、アメフト、バスケなども同様ですが、さすがアメリカなので紹介します。私の子供のころ(25年前くらい)の話ですが、今も変わりないはずです。
まず、アメリカの少年野球はシーズンがあり、主に3・4・5月だけしか活動しません。
残りのシーズンは何をしているかというと、みんな他のスポーツをしています
私の住んでいたテネシー州レバノンでは、8・9・10月がアメフト、12・1・2月がバスケでした。地域によってサッカーだったり、アイスホッケーだったりします。
要するに、複数のスポーツを楽しむチャンスがあり、1つに縛られることがありません。
そして、日本の少年野球と決定的に違うのは、チームにはスポンサーがついているということです(^_^)
少年野球は1つの町にいくつかのリーグがあって、各リーグは試合球場が決まっています。1リーグにいくつかのチームがあって、そのチームは地元の商店とかがスポンサーになっています。
よって、「何とかジャイアンツ」とではなく「Bobby's」とかいうチーム名だったりします(^^♪
チーム決めも希望のチームには入れるのではなく、毎年3月くらいにトライアウトがあり、それを受けて初めてチームに入れます。
日本の少年野球と同じで、アメリカもリトルリーグは3年生からですが、小さい学年用のリーグもあって、そこでは小さい子供でも楽しめるような独自ルールがあります。
一度チームに所属すると翌年からはそのチームから声がかかります。
ちなみに、アメリカの少年野球はほとんど練習しません。
3月にチームから初練習の連絡があり、週末の2回くらい練習(キャッチボール、ノック、バッティング)すると、あとは試合しかしません(^^♪
試合も基本平日の夜です。
少年野球のグランドは、小学生用、高学年用、中学生用、高校生用の球場が1箇所にまとまっていて、シーズン中は毎晩ナイターで試合が行われています。
アナウンスもきちんと流れます。
試合会場にはホットドックとかを売っているスタンドがあり、簡易の観客席も用意されていて、親が子供たちを応援してくれます。
つまり、野球ごっこなんです。
日本の少年野球に比べたら、投げ方はすごいし、打ち方のフォームもばらばらです。
でも、コーチに「バットはこう振れ、ひじを上げろ」とかはまず言われません。正直技術的な指導は皆無です。
三振してもエラーしても怒鳴られることもありません。
でもチームメイトや観客席の親たちの落胆の声がむしろ悔しさを覚えさせてくれます。
とにかく「野球」というスポーツを楽しむための少年野球なんです。
もちろん、そんな中でもバッティングセンスがよかったり、光るものを持つ子供たちはオールスターに選ばれて郡大会に出たりします。
日本の少年野球ももっと「試合の楽しさ」を追求してくれればいいんですが。
実はさらに驚きのアメリカ少年野球独自の仕組みがあるのですが、それはまたの機会に。
2009年4月6日月曜日
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